すのう

鑑定士と顔のない依頼人のすのうのレビュー・感想・評価

鑑定士と顔のない依頼人(2013年製作の映画)
3.2
姿を見せない情緒不安定の女依頼人に振り回される美術鑑定士のお話。

廃墟のような館に転がる謎の部品、依頼人に振り回されてバランスを崩していくベテラン鑑定士の姿、謎の登場人物達はミステリー性が強く、引き込まれます。

ただし、冒頭からずっと胡散臭い雰囲気が漂っている上に、ストーリが続くにつれ、展開が読めてきてしまうので、
ラストに特に驚きはしなかったです。

ただ、こみ上げる主人公の切なさはなんとも言えなかったです。
クライマックスは「ベニスに死す」を彷彿とさせられました。
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