Grace

チャタレイ夫人の恋人/オリジナル完全版のGraceのレビュー・感想・評価

4.0
イギリスの小説家D.H. ロレンスが書いた小説をTVドラマ化し、イギリスのBBCで放送された作品。

日本の劇場公開版を最初に鑑賞、次にオリジナル完全版を鑑賞してから小説を読みました。日本の劇場公開版はカットされているシーンが多く所々のストーリーしか分からず面白みがなかったので、カットされているシーンが観たくてオリジナル完全版を観ました。日本の劇場公開版を鑑賞した時よりも好きな作品になりました。小説はオリジナル完全版よりもシーンが多く、より官能的な恋愛小説でした。

出演者は役柄と合った俳優を起用していて良かった。チャタレイ夫人役を演じたジョエリー・リチャードソンは美しい。森番のオリヴァー・メラーズ役を演じたショーン・ビーンはセクシーでワイルドな感じの森番でかっこよかったけど、男性が演じると恥ずかしいシーンを体当たりで演じていました。アメリカのTVドラマ『ゲーム・オブ・スローンズ』やアクション映画に出演しているショーン・ビーンのイメージと違うショーン・ビーンが観れる。チャタレイ夫人の夫役を演じたジェームズ・ウィルビーは戦争での戦により重傷を負い下半身麻痺になった障害を持つ難しい役柄ながら上手に演じていました。

全裸になるセクシーなヌード・シーンがあるが、チャタレイ夫人と森番メラーズとの情熱的な愛を感じ、チャタレイ夫人とチャタレイ夫人の夫と森番とのやりとりや関係がどうなっていくのかと思い楽しみながら観ました。花や木が生い茂り自然溢れる森の風景が、この作品をよく魅せていて綺麗。身分の違う男女の不倫が描かれ、原作と違う演出になっていたので、好き嫌いが分かれてしまうような作品だと思います。

『チャタレイ夫人の恋人』ノーカット ヘア解禁全長版のDVDパッケージが出演している俳優ではない女性でソフトポルノっぽいイメージにしたのがおかしい。この作品のイメージとは全然違っていて、なぜこんなパッケージにしたのか疑問。劇場公開版のDVDパッケージはジョエリー・リチャードソンとショーン・ビーンの2人が写っていて、この作品のイメージ通りのパッケージになっていて、劇場公開版のDVDパッケージの方が良い。
『チャタレイ夫人の恋人』は、映画やドラマ化された作品が何作品かありますが、今まで観てきた中で、ケン・ラッセル監督版の『チャタレイ夫人の恋人』が一番好き。
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