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WOOD JOB!(ウッジョブ)神去なあなあ日常のsugioseptemberのレビュー・感想・評価

4.6
大学落ちてフラフラしてんのもな、と思っていたイマドキの18の男の子が、思いつきと下心で始めた林業にハマりこむまでの話。
細かいディティールが上手い、都会っ子が面食らう「田舎」の開けっぴろげさ・親密すぎる部分がよく描かれていました。隣のおねえちゃんの過去の恋愛の生々しいトコまでひと通り知ってるとかね、都会じゃまずない話ですしね。あと、家の中の猥雑さね。ひとが来るのに片付けない、ある意味でのオープンマインド。分かるなー!って笑いました。お祭りがまんま男根祭なのも、田舎あるあるですよね。
木のある風景に人がいるということ、そのなかに人が暮らしているということ。自然は遠くて、でも近づくことはできて、魂で木と森と生きている姿を見ることができた。原作が素晴らしくて、大好きなのだけれど、映画になったことで、また新しい瞬間瞬間に笑って、主人公のへなちょこさに苦笑いをし、朝日を美しいと思い、木に触れたいと思った。
いつだか住み込みバイトで行った山梨の湖畔1か月
クルマの合宿免許で行った茨城の山中2週間
を思い出す。
めちゃくちゃ面白い!大傑作。