naoズfirm

アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロンのnaoズfirmのレビュー・感想・評価

3.8

フェイズ2完結🎬

ストーリーは人類絶滅を目論む究極の機械生命体ウルトロンとの壮絶な戦いを描いた作品でした。今作は「ヒーローという存在の是非」というテーマに踏み込んだ作品でした。トニー・スタークが起こした事件の尻拭いをアベンジャーズが力を合わせて立ち向かいました。狙いはよりシリアスな問題をはらんだリアルヒーロー路線への転換でしょうけど、それゆえに生じてしまった散漫さと不条理。要するに、アベンジャーズというヒーローチームの存在意義です。平和の担い手が平和を乱すという不条理。この点に関しては、実はアベンジャーズもウルトロンもほぼ共通の認識なのですね。大きな力はまた別の大きな脅威を呼び寄せる、、平和のための力が、時に平和を破壊することもある。力をもつ者の恍惚と不安。それでも守るべきものを守る。まさにアメリカ合衆国そのものを表したような作品です。

チームの顔であるトニーは実は誰よりも臆病で、外敵の襲来に対する対抗策を考えてはそれに取り憑かれている一方、キャプテン・アメリカは眩しいまでの正義であり、それがトニーの持つ影を一層濃くする。彼に選択肢は無いに等しく、誰よりも愚直に自分と仲間を信じることで葛藤を吹っ切っています。ソーは、今後のMCUで物語のメインとなっていくインフィニティ・ストーンに一番近い存在であり、だからこそ自身の溢れんばかりの力がいつ暴走してしまうか、葛藤している、、それぞれにとっての正義とは?という確信的な部分に触れていました。そして、今作もネタ要素がたっぷりでした。特にトニー・スタークとキャプテン・アメリカがホークアイ宅の庭で木を切るシーン、キャプテンが切った木の量の方がトニーの倍くらい多いにもかかわらず「盗むなよ」と言い残して納屋へ行くトニーの姿には笑いました。他にも、パーティのシーンでムジョルニアを一人一人が持ち上げようとするシーンは面白かったです。もちろん誰1人微動だに出来なくて笑ってるんですが、キャプテンだけがちょっと動かしちゃった事に一瞬動揺するソーが可愛かったです。

また今回は、前回地味な存在だったホークアイにスポットが当たっています。大好きなジェレミー・レナーがついに注目されました。

見所
・パーティでの彼女自慢対決
・ハルクvsハルクバスター
・ナターシャとブルース・バナーの関係
・それぞれにとっての正義とは?
naoズfirm

naoズfirm