今までに観てきた日本の戦争映画は〈日本兵の苦しみ、悲しみ、優しさ、思いやり〉を描いた作品が主で、今作は〈日本軍の捕虜として 日本兵に受け続けた冷酷で惨忍な処罰を耐え抜いたイギリス軍兵士が過去と向き合う様子〉を描いた物語。
連日、見るに堪えない非道な処罰を受けたことにより終戦から数十年経った今でもその傷が闇となって主人公を苦しめ続けます。日本のこういった部分はあまり見たことがなかったので同じ日本人としてショッキングでした。
ですが、長年自分を苦しめた日本兵に自ら会いに行き 憎き相手の気持ちも理解して「友達になりましょう」と手を差し伸べた主人公は本当に寛大で素晴らしい方だと思いました。これが実話だということに驚きを隠せません。
