英国人捕虜として日本軍の凄惨な拷問に耐え戦争から帰還したローマクス。
終戦後何十年たっても戦争の記憶に苛まれ続けている。
加害者として描かれている日本。目を背けたい歴史…。
ローマクスと彼を拷問した元憲兵に永瀬の邂逅には「あぁなるほどな」と思わされる価値観の違いがあった。
永瀬は彼の地で行われた事は「戦争の悲劇」と表現しローマクスは「犯罪」だと言う。
被害者は一生癒えない傷を背負い、加害者は己の事と認められないほどの罪悪感を抱え生きていく。
私たちに出来ることは戦争の現実を少しでも多く知り、戦争に2度と関わらないこと。断固、放棄することなんだと思うんだ。