トンボーイ

進撃の巨人 ATTACK ON TITANのトンボーイのネタバレレビュー・内容・結末

進撃の巨人 ATTACK ON TITAN(2014年製作の映画)
1.1

このレビューはネタバレを含みます

非常につまらない映画でした。
問題点がありすぎて、何が悪いのかよくわからなくなるくらいに。思い出せる範囲で色々書いてみます。

・演技と台詞が酷かった。記号的といえばいいのか大仰といえばいいのか、「僕今怒ってます。」「私今寂しいです。」「叫びまーす。」みたいな演技という名の説明をされている感じ。アルミンが完全に機動戦艦ナデシコの説明オバサンになってて思わず苦笑いしてしまいました。

・間の取り方が酷い。観ていてイライラした。シーン毎に冗長な部分があって90分の短い映画のくせに、体感時間だけは以上に長かった。

・まさか音楽まで酷いとは思わなかった。
僕の記憶違いなら良いけど、「あれ? またこのBGM?」「さっきもこれ流れてなかったっけ?」な感じで劇中に同じ音楽が3回くらい使われていたような。繰り返し同じ音を使うのは百歩譲って良いとしても、場面に合ってないし、盛り上がるシーンも乗れず、非常にもったいなかった。一番の見せ場であるはずの巨人化エレンの戦闘に至ってはBGMがSEにかき消されていた気がする。もっと音楽うまく使ってよ(´・ω・`)

・シナリオも酷い。
恐らく原作に1,2巻あたりをベースに描いているんだろうけど、これどうなの? 脚本に関わった町山さんの事前弁明を聞いてもこれはさすがに・・・というか原作と大幅に変えると言っておきながら、原作の要素をふんだんに散りばめているので、原作通りなのか変えたいのかよくわからない。

・特撮が酷い
巨人がただのおっさんとおばさにしか見えない。
巨人とそれに食われそうになる人間が画面から浮いているせいで、実在感がないし、超大型巨人と巨人化エレンに関しては「この時代に人形と着ぐるみかよ」と心のなかで突っ込んでました。もうちょっとCGとかで何かできたんじゃないのか?
例の赤ちゃん巨人は画面が薄暗かったせいか、それっぽく見えたけど・・・

良かった所を抽出するなら、背景ですかね。世界観を作るための絵は良かったんじゃないんでしょうか。

総評としては、クソ映画ではないけれど、良い素材を活かすことが全くできなかった駄作と観るべきかと思います。
ただ、もしかすると後編によって印象が変わる可能性もあるので、一応期待しようと思います。
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