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ぶどうのなみだのsuzuのレビュー・感想・評価

ぶどうのなみだ(2014年製作の映画)
4.6
根底が哀しくて、好きなタイプの映画だった。絶望と蘇生が、柔らかくて遠い自然の風景にとけていく。暗くてシリアスで烈しい大泉洋に、静かにみとれた。永遠に見ていられそうだと思った。このワインは勝手な味だ、と染谷将太が呟くシーンが良かった。安藤裕子の喋る声も姿も仕草も全部吸い込まれる。この人の可愛さって。全編を通して流れる音楽も物哀しくて素晴らしい。あまり説明がないので想像力が必要な映画だが、それくらいが自分には程よかった。
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