MayuShimada

ダークハウスのMayuShimadaのレビュー・感想・評価

ダークハウス(2015年製作の映画)
3.4
ゴーストストーリーを扱うPodcastも度々聞いている私としては、その家で起こった事件を発端に眉唾ものの「怖い話」が世代を越えて引き継がれる設定はわりと好きでした。
ほんとそういう話多いみたいね、海外には。古い屋敷が残ってることが多いからか?
(アミティヴィルの話とかけっこう有名ですよね。実際に起こった事件なので気になる人はレッツ検索)

ですが!
この映画超基本的なところでちょいちょいミスをやらかしている気がするのだ。
とりあえず私が一番気になっていたのは、カットが繋がってない件。前のカットでは夜だったのに扉を開けるとおや?外が明るい...?なんだかんだ捜査しているうちに夜が開けちゃったのかな?と思っていたら、次のシーンではまた夜に戻っている。
おいおい、それはダメだろ。しかも二回くらいあったぞ。素人の私が気がつくんだから編集した人も出来上がりをチェックした人もしっかり気がついていたはずだ!
って待てよ、撮影時にはさすがに自分達が明るい時間帯に撮影していることに気づかなかったわけないんだから、この映画もしかしてもともとは昼間のシーンが入る予定だったのだろうか?
だとしたら、大人の事情でやむ無くカットしたシーンが実は大量にあった、なんてこともありえるのでは...。
考えすぎか。でもなんか最初のシナリオがどんなのだったのか気になってきた。

皆さんお察しの通り結局悪魔なので、ストーリーに論理性はそんなにない。
私ホラー映画いくつか見て気がついたの。悪魔の行動に納得できる動機とか根拠とか、人生(悪魔生?)の目標とか求めちゃいけないのよ。
なんでそんなことするの?何がしたいの?って思ったら負けよ。
この映画の結末もね、え、結局それ振り出しに戻るやんって思うの。でもきっとそういうもんなの。笑

でもなんかこの「本当はやらないほうがいいことをやっている」感は良いですね。背徳感というか。この感覚があるのはホラーの特徴な気がする。ママに怒られそうなことをしたあとで案の定悪いことが起こる「だからやめとけって言ったのに!」感も楽しいです、私は。
調子乗ってる若い衆が一人一人ボコボコにされる展開もあるあるよね~。

っていうことで、これはあるあるを楽しむ映画でした。
最初から悪魔ってわかってるわりにはけっこう楽しめたかもしれない。 超自然的と言うよりは、ギリギリ風のせいだ、とか傾いているせいだ、とか理由が見つけられそうな現象が起こってたからかなと思う。
説明できそうなのに完全には説明できない奇妙なできごとって怖いよね。
MayuShimada

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