けーはち

アンダーテイカー 葬る男と4つの事件のけーはちのレビュー・感想・評価

2.5
病弱の子を持つストリッパーのジェシカ・ビール、ナヨナヨした葬儀屋のエディ・レッドメイン、25年監獄に入っていたパトリック・スウェイジ、全財産をあげるから殺してくれとトランスジェンダーの売春婦にせがむフォレスト・ウィテカーらが、聖夜に織りなすアンサンブル劇。エディ君が売れてからビデオスルーになったのか主役みたいなジャケ&邦題だけども、実態はこの4人のお話。最後に軸になるのはジェシカが逃した犬を拾うエディとのロマンス。複数人物のアンサンブルものは難しいが、本作はそれ以前にとかく妙に暗いだけで、本筋の裏で無駄に死ぬ者あり、本筋に絡まず独りで夢見る者ありで群像劇と呼ぶには空疎なお話。なかなかの役者を集めて好演させたのが無駄使いと言ってもいいかもしれない。