ルビー婆さん

少女は自転車にのってのルビー婆さんのネタバレレビュー・内容・結末

少女は自転車にのって(2012年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

日本では考えられないこと。
サウジアラビアでは女性が自転車に乗るというのはハードルがものすごく高い。
女性はものすごく地位が低い。
自動車は乗ってはいけないし、顔は男性に見せたらダメ、ラブレターダメ、いろいろ面倒ではないか?というほど、やってはいけないことだらけ。

主人公10歳の少女ワジダはどうしても自転車がほしい。
お転婆で、サウジアラビアでは不良?みたいなものか。日本だったら全然違うけど。

母にも先生にも「女が自転車になるなんて!危険。妊娠できなくなる」と。
女性の地位は低い上に、妊娠できないとさらに社会的に認められない。

自転車800リヤル(22400円ぐらい)
ワジダはいろいろ工夫して自転車を手に入れたいと考えている。

いくつかのシーンは、信じられない、非常識ということになるのだろう。
日本では疑問の余地すらない普通のことが、サウジアラビアの女性には禁止されている。

ワジダのような自立したい賢い女性には我慢ならないと思う。

最後の方は涙が出る。母親目線で。
どんな大人になっていくんだろう。