ぽんぽこ

少女は自転車にのってのぽんぽこのネタバレレビュー・内容・結末

少女は自転車にのって(2012年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

イスラム教の家庭に産まれた主人公ワジダ。男尊女卑が激しい厳しい戒律文化の中でコンバースの靴を履き、髪の毛を見せて外国の音楽を聞く。自転車に乗ることに憧れるが周囲はそれを許さない。ある日コーランの暗唱大会が開かれることになり、賞金を狙って出場を決める。心を入れ替えたように周囲は思うが、すべては自転車を買うためであった。努力の結果無事に優勝を果たすが、校長に賞金の使い道を聞かれ全校生徒の前で正直に話した結果賞金は募金に廻されることになった。生活態度をいくら注意されようと涙を見せない彼女であったが、このときばかりは大粒の涙を流した。家に帰るといつもいるはずの母親がいない。父親が第2夫人を迎えるため心労でどこかへ消えてしまったのである。しかし父親はワジダに言う。「ママを愛している」と。夜中ワジダが起きて屋上にいくと母親が帰ってきていた。結婚式を遠くから見ている母。「パパは決めたの。これからは2人よ」泣きながらワジダと抱き合う。そしてワジダに自転車をプレゼントする。

イスラム教厳しすぎる。。ワジダは大きくなったら国を飛び出すやろうな。わたしはこの国には絶対住めないであろう。最後のワジダが自転車を乗り回すシーン好き。お父さんお母さんが仲悪いように見せかけて愛し合ってるのもいいな。「パパは私の最初で最後の恋人」厳しいだけのお母さんかと思っていたら少女のような儚くて寂しい一面もあってそれでちゃんとワジダを愛しているのがキュンとする。「私の唯一の宝物。世界一幸せになって」って言われたらそら泣くよ。
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