このレビューはネタバレを含みます
なかなかサウジの男女の前提条件を飲み込めないまま終わってしまった。
一緒に住んでいないのは一夫多妻制ということでわかるけど、子供があんなに大きくなるまで結婚しないでいるって、それがサウジアラビアの普通なのかなあ。
さて、そんなサウジでの宗教的約束事で作られた校則、なんだかバカバカしくなるけれど、日本の高校でもおんなじようなことが起きている。大人は子供たちの「なぜ?」に答えられないから、パパ活やタバコ、酒に手を出すわけである。歪んでいるから歪んでいくわけだ。だいたい金で釣るようなプライズに価値なんかあるわけない、ないから金で釣るんだよ。ほんとくだらない。
そういった世間の常識を変える、母の投げた一投が波紋を呼ぶことは間違い無いが、辛いだろうけど大人が作った常識に負けるなよ。
偶然にもバトルオブザセクシーズと女性の人権的な映画を2つ続けて見たが、こっちの方が断然いいな。何かに対する恨みからではない純粋な自由への焦がれ、それを手に入れるために誰も傷つけず戦う姿勢、最後に味方になってくれた敵、ママがいい。
対してセクシーズは、不公平だと騒ぐ割に変な試合で女性の権利を主張するし、その主人公の正統性にも共感できないところも悪いのかも。もし女子テニス界が勢力をつけて男子テニス界を、あくまでフェアに圧倒したら感動したかもしれない。いや、それならするな。