チョコリエッタのせぃのレビュー・感想・評価

映画に明確なコンセプトとかカタルシスを求める人には退屈な作品かもしれない。でも10代終わり頃の鬱屈とした日々が、19の私には妙にリアルだった。ファンタジーなのに心が痛む。

市川実和子の演技を初めてちゃんと見たのだが、あの空気感は無二のものがある。特に高校時代の演技は、僅かな出演時間でも主役2人を食っていた。
名作のイタリア映画を引用しながら映画を撮り、モヤモヤしながら海を目指して、叫び、燃やす。クサイけど少しだけ憧れる青春。