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結婚の条件のsidekickのネタバレレビュー・内容・結末

結婚の条件(1963年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

●神保町シアター特集 日活戦後製作再開65周年記念
スクリーンの青春 日活女優図鑑
●料金ポイント鑑賞0円
●あらすじ
興亜化学に勤務する水戸まひる(浅丘ルリ子)は、結婚適令期。あちこちから結婚話が持ち込まれたり、好意を寄せる青年がいて最近いやに騒々しいのは、人眼を惹く美貌を持つまひるにとって当然すぎることだが、彼女にしてみれば今のところ煩わしいだけにすぎなかった。まひるは実姉・ますみ(南田洋子)夫婦の家から会社へ通っているが、義兄・史郎(二谷英明)も姉も、結婚話には知らぬ顔をしていた。現在、まひるに好意をよせているのは、同じ会社の矢貝(小高雄二)、それから史郎の下に働く三好(山田吾一)と石井(川地民夫)の3人。まひるはそのことを知っていたが、何となく積極的になってはいけないと感じていた。はっきりした原因は分からなかったが「わたしの気持がこうなんだから仕方がないじゃない」と、自分を突き放して眺めていた。ある夜、残業で遅く会社を出たまひるは、街角を曲がっていく男女の後ろ姿に思わずハッとした。男の背恰好が義兄の史郎に似ていたからだ。その夜、上機嫌で帰ってきた義兄を見て、錯覚だったかと思いながらも、どこか拭いきれぬものが残っていた。まひるは義兄の会社の三好に会い、義兄の見張りを依頼した。尻込みする三好だったが、結局引き受けざるを得なくなった彼は、まひるを得るためのフェアプレーとして、矢貝、石井と三人で酒場で乾杯した。そこで三好は、何気なくマダム(奈良岡朋子)から史郎が一人の女性(桂木洋子)を連れてきたと聞き、ハッとした。史郎がこの酒場へ来たのは、まひるのいう夜だったのだ…。
●二谷英明の海外出張の話を聞いた桂木洋子が言う台詞「日本っていう国が寂しくなるわねぇ…」は凄い愛情表現。浅丘ルリ子が結婚に前向きになれない理由を指摘する桂木洋子も鋭い。浅丘ルリ子が必要以上に桂木洋子に接近するのも同じ理由だと思う。
●二谷英明に告白されるまで、何も気付かない南田洋子の天然振りがかえって可愛い。桂木洋子と対面した時の夫のあたふた振りにもピンと来てない様子。
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