カーネル

ほとりの朔子のカーネルのレビュー・感想・評価

ほとりの朔子(2013年製作の映画)
3.2
『淵に立つ』『よこがお』『本気のしるし』と深田作品を観てきて、ドロドロとか不穏な空気とかを想像してたので、少々物足りなかったです。起伏に乏しいので油断すると舟漕いじゃいますw

ですが、
二階堂ふみと太賀がまだ幼さを残しつつ、どうしようもないグチャグチャした大人達にちょっとだけ抗っているのが、小気味良いんだな〜
ほとりに行く途中の別れ道。
左右どちらの道が早いのか………
この結果には笑ってしまったけど、どちらでもイイのだ!!
終盤、孝史と朔子がその道を別々に行く後ろ姿は応援したくなります。
ちょっとヒリつくシーンとして海希江の家で彼女と妻帯者である彼氏西田(大竹直)と朔子(二階堂)と兎吉(古館)と娘の辰子(杉野)での呑み会が面白いです。
大竹直がホント嫌な男好演してました。
杉野希妃がプロデューサーしながら、活きのイイ姉ちゃんを演じて役者として頑張ってたのが印象的です。彼女と父役の古館寛治の〝I want you〟のデュエットが最高w


悪い人がほとんど出てこない中、志賀廣太郎(シロさんの初代父。R.I.P)が唯一の犯罪者ってのがイイ。
脱原発集会で主催者役で想田和弘監督が出てきてびっくりした〜
カーネル

カーネル