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アデル、ブルーは熱い色のクリスのレビュー・感想・評価

アデル、ブルーは熱い色(2013年製作の映画)
4.3
この映画の鑑賞中、突きつけられるリアリティから常にため息をついてしまう。
あと、劇中アデルが行儀悪く食べるボロネーゼがなぜか食べたくなる。

主人公の女性アデルが綺麗な青い髪をした同じ女性のエマに一目惚れをしてから、次第に依存的になっていくさまが、(時おり過激な性描写を挟みつつ、)展開されていくこの映画にはドラマチックな演出や音楽があるわけでもないのに観ている間はいろんな感情が溢れてくる。
前評判によって騙されがちだけどエロいだけではない。

--以下内容に関するネタバレあり--
観ているものにとっては最初、髪を青く染め、遊んでいるだけのように見えたエマが次第に仕事など周りの関係によって変わり、髪も染め直し、アデルに対する愛情も冷めていくのに対し、
最終的に独り、(一目惚れの理由の一つである)「青」のドレスを着たまま寂しく歩くアデルとの対比を考えると目を覆いたくなる。
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