漫画まったく知らないけど、
それが原作であることが
十二分にわかるほど
個性の強いキャラクター達。
それを三池崇史監督が
コミカルな演出と大胆な映像表現で
違和感なくこの作品の世界観の中で
暴れさせているとこは見事。
稀に見る三池崇史当たり作品だろうw
物語は単純明快、万人万歳な感じではあるものの、
どんどんキャラクター出てくるわ、
どんどんハチャメチャするわで
テンポがいい映画だ。
菊川玲二という男自体も面白いのだが、それを彩る脇がとにかく魅力的。
堤真一演じるクレイジーパピオンの
異常な蝶への憧れとギャグへの追求心はバカバカしいが、
ふと見える仁義や漢気溢れる行動は
彼のヤクザへの信念が垣間見える。
それから、山田孝之演じる月原!
めちゃくちゃかっこいい!
立ち姿、頭の下げ方ひとつひとつに
芯があり微動だにしない。
常に殺気満ちたようで覚めたあの目は
震える憧れると。
メチャクチャ×ギャグ×ヤクザという
重くなりがちな任侠世界観を
違ったアプローチで魅せたこの原作の凄さを感じた。
原作まったく知らないけど、
よく出来た映画だと思う。
音もなかなか迫力ありだし!