嗤う分身のぽけのレビュー・感想・評価

レポートを書こうと思って『嗤う分身』（The Double）を見たのだけど Jesse Eisenberg への愛が止まらない… 彼の魅力に気付いたのは今年公開の『バットマン vs スーパーマン』で。その役柄は頭脳は明晰だけど度胸がなくていつもビクビクしている博士の役で、一貫してシュールな雰囲気を醸し出していて素晴らしいと思った。そして『嗤う分身』は原題どおり二役になるので、ビクビクした主人公と、それとは正反対で社交的な、なのに容姿は酷似したライバルを演じていて改めて Jesse Eisenberg の演技を味わった。
もともと原作を同じにする『ベルトリッチの分身』の大ファンだったので、比較する上でもすごく面白かった。それに原作も読んでいたし。三者全てが全く違う方向に行っている感じ。『二重人格』『ベルトリッチの分身』『嗤う分身』を自分なりに比較してレポート書くの楽しみ。

何処かにもう一人の自分がいたりして、と毎回エンディングロール見ながら考えちゃうこの作品…ドストエフスキー凄いな。

（あ、でも一つだけ残念だっことがあって、エキゾチックな筈のサウンドトラックが昭和歌謡曲だったこと…残念。でもちょっと選んでくれて嬉しい！）