10年ぶりに見た。
基盤となる夢の世界観が常識の範囲外になるので、1幕の夢の構造や、インセプションする対象者やその行動動機の説明だけで1時間くらいを要し、そこで観客は乗れてないともうこの物語は崩壊する仕組みになっているのに、これほどの莫大な予算にハンコを押したワーナーはマジですごいと思った。
ラストの回続けるコマに対してそこは現実か否かの議論がなされているが、ノーランも言及しているように、ディカプリオがコマに見向きもせずに子供達へと向かっていった行為自体に、そこが現実なのか夢なのかというよりも、「自分が何をしたいのか」という人間の根源的な部分に向き合えた事が彼の成長なんだと思う。