キミシマユウキ

インセプションのキミシマユウキのレビュー・感想・評価

インセプション(2010年製作の映画)
4.8
人の夢に侵入しアイディアを盗む違法な企業スパイをしているコブ。彼の元に来た最大の以来はアイディアを"植え付ける"ことだった...

数年ぶり、Huluに配信されたので早速鑑賞。初回で見たとき以上に感動した。ので再レビュー。
大好きな監督クリストファーノーランが人間の最大の謎の一つ"夢"と本気で向き合った作品。ノーラン史上No,2の出来
人は夢の中にいるときそれが夢だとは気づかない。
そんな誰でも知っている仕組みから始まり物語は夢の夢、夢の3階層、そして虚無、へと続いてくにつれ内容も深みを増していく。最初は単なる企業スパイの話だったのが主人公の抱える心の深淵にまで至る頃には我々も夢の中にすでに入っているのかもしれない。
また盗む側の話に注目しがちだが、盗まれる側のドラマもよくできている。父に愛されなかったと感じていた息子、彼はインセプションされ、アイディアを埋め込まれた瞬間どんな顔をしていただろうか?

キャスティングもかなり好みで
「JUNO」でブレイクしたエレンペイジや「28日後...」で有名な個性派俳優キリアンマーフィー、またノーラン作品では常連の大ベテラン、マイケルケインなどどれをとっても超がつく一流。他にも今作でブレイクしたトムハーディの偽装師キャラは中々好み、このおかげ「ダークナイトライジング」にて最強悪役:ベインを演じることができたと言っても過言でもない。
特に"3階層"での銃撃アクションは当時FPSゲームにハマッていら自分は興奮せずにはいられなかった。
もちろん主演のディカプリオ様を忘れてはならない。相変わらず濃い演技をしてくださる。賞とは縁がないのは可哀想。
しかしそのレオ様よりもクールでかっこいい印象が残ったのは
コブの右腕役のジョセフゴードンレヴィッド、常に解説役に回っていたイメージだが、"2階層"での無重力ファイトはたまらなかった。評論家からも絶賛で助演男優賞にふさわしいと言われたとか言われてないとか

そしてラストのオチ、あれは最後の一秒までしっかり観てあなた自身で判断をして欲しい。

ノーランファン、SFオタク、ディカプリオファン、夢に興味関心がある方、には視聴必須な作品。