マンション

インセプションのマンションのレビュー・感想・評価

インセプション(2010年製作の映画)
4.1
この映画、やっぱりめちゃおもろい!
公開当時、SF的発想の楽しさとド級の映像体験と初めて見たトムハーディというイケメンにめちゃ興奮した記憶があるけど、今回IMAXで劇場再鑑賞して改めて最高やった。
街がぐわーん反りがってくるとことか、思わず、わあ挟まれる!てなるし、果物の汁が目に入る!廊下、落ちる!
あと登場人物がステージ越えてスロモになる度に、ドゥーン音が腹にくる!
眠りのステージが上がるごとに時間の流れが早くなっていき、最後にキックする(死ぬ)瞬間を各階層でばっちし合わせるていうめちゃおもしろいシークエンス、ああこれがダンケルクに応用されてるやつや!ていう驚きも。

ただこの話、荒唐無稽な設定やのにその中でちゃんと回収されるのはSF的によくできてるけど、登場人物の内面に関しては最後までようわからんまま終わる。
レオ様演じる主人公はそもそも、何がどう凄腕やねん。リーダーのくせしての著しいポンコツ具合、ちょっと笑けてくる。
この人の意識下にいてる嫁(マリオン・コティヤール超美人)の、目が合った瞬間100パー殺しにかかってくる習性、もうホラーやん。そんなもん迷うまでもなく早よ断ち切れよ。
渡辺謙が個人で航空会社買収してまでやってるミッションやのに、ちゃんと虚構て認識してる嫁ゾンビに向かって今さら、うう撃てない〜とか言うてる場合ちゃうで。
あと御曹司君(キリアンマーフィー目が超セクシー)のパパとのほっこりエピソード、勝手にええ話みたいにでっち上げて、偽造師のやつ(トムハーディ超絶イケメン)も隣でめでたしめでたしみたいた顔しとるけど、こいつ完全に嘘信じて破滅させられてるだけやからな。可哀想が勝つわ。

ただ、無粋な揚げ足取りは置いといて、ラストカットのキレは圧巻。
鑑賞後、自分もトーテム欲しさに身の回りに適当なガラクタ探してまう。