あさの

インセプションのあさののレビュー・感想・評価

インセプション(2010年製作の映画)
5.0
知的好奇心をこれでもかと言わんばかりにくすぐってくるのに、根底にあるのはあくまでエモーション。このバランス、ズルい。だからこそ第三層の決め手として父と子の心の問題を持ってきているのかな。

どんな過酷なミッションも携わってのはやっぱり人間で、その頭の中にはプライベートな部分が絶対ある。そりゃあなかなか思ったようにいかない。

そもそも出処が曖昧な潜在意識を逆算してアイディアを植え付けちゃおうとか、発想自体が秀逸。"これが現実ではないかもしれない"という考えは恐ろしいけど、同時にロマンを感じてしまった。パラドックスの話もあのシーンだけじゃなく映画全体に関わるのではと思った。そうすると…。

好きな作品を何回も見るのっていいなあ、IMAXならなおさらのこと。
あさの

あさの