あちやん

インセプションのあちやんのレビュー・感想・評価

インセプション(2010年製作の映画)
3.9



まず、わたしもしかしてすごい俳優さんを一気に知れたんじゃないかというこの優越感。全員が助演で収まるような存在感じゃない。
(特にKen Watanabeが称賛される理由が分かる作品になった)

X-MENで大好きになったエレンペイジとここで再会することができて嬉しかったのでFanボタンを押しておいた。もう逃しはしないぞエレンペイジ。


クリストファーノーランの構想はいつも奇怪かつ難解なことで有名だそうで。

今回も終始頭がこんがらがるような、もう途中から、なんのためにこの人たちはこんなことをしているんやったかなと思いながら、それでも目の前の迫力あるシーンから目が離せなくなる!

シンプルにストーリーの発想が天才。

うーんポイントを挙げるとするなら、ミッションの動機が薄いというか、それならインセプション使わんでも他の方法があるんじゃないかなとか思ったりした。インセプションである必要性が感じない、というか。でも完成した時点で2時間半の大作なわけで、多分見せたいところを詰めまくったら、荒くなるところもあるよなぁという感じ。


この映画のメッセージ性は自己欲求の探求であるという。誰かを真似たり、誰かの影を追い続けるのではなく、自分の本当に望むものは何かについて問いかけている。コブもロバートも、スパイとターゲットという相反する存在でありながら、お互いが自分の自己欲求と向き合うこととなるのである。


出てくるキャラクターひとりひとりが主人公になれる要素を持っていて(キャラクター性も役者の演技も)、シリーズ化してそれぞれが主人公のお話も作ったらええがななんて思ったけど、絶対実現しないだろうなとも思う。

個人的にアーサーのような男性が好き。産業スパイでも何でもええから結婚してほしい。


この映画を4Dとかで体験してみたい。
びしょ濡れになってもいい。
あちやん

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