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サッドティーのReoのレビュー・感想・評価

サッドティー(2013年製作の映画)
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「好き」という今泉力哉監督のテーマを美形率低めにお届けするいい作品。
「愛がなんだ」で描いた極限の「好き」は本当に戦いのようなすがるような異常性を醸していたけど、この映画では気持ち悪いけどまっすぐで、気持ち悪いほどまっすぐ。前しか見ない。まさに輪を描くように同じ道をぐるぐると早歩きしても、前を見てる。朝飯の食べ方ほんと気持ち悪かったけど、本人はあれが一番いいんだろう。絶対仲良くなりたくないけど、見返りなんて求めてないから一番幸せそうに見えた。
一方で客観的には満たされてそうな、求められる側の人間ほど空っぽにうつるという部分は皮肉だけど、延々と脚本を先延ばししながらも書き続けている?ように、他に人生を捧げる好きがあっても、恋は巻き込まれてしまうし向き合わなくてはならない時が来るってことなんですかね。人生にどうしても絡んでくる事柄じゃないなら、向き不向きもあるので考えずに終わりたいですよね。
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