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さよなら、アドルフのskgcのレビュー・感想・評価

さよなら、アドルフ(2012年製作の映画)
3.5
生まれたときから自然とその環境で、そういう教育の元に育ってきたドイツの子どもたちの終戦後の話。

なんの疑問もなく庇護下にあった子どもたちが、両親をなくし、価値観をなくし、怒りも悲しみもやりどころをなくし、ナチスが無くなった後の真実を身に感じながら生き延びようとする話。
その中で出会う、ひとの善意や、当たり前に見過ごしてきた悪習、自分が蔑んできた存在。
長女の苦しそうな厳しい表情がいつからか諦めのように、傍観の表情に変わっていて、心境の推移が窺えました。

鹿の置物のシーンはとびきり切なくなった。
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