ヘンダーソン

ホドロフスキーのDUNEのヘンダーソンのレビュー・感想・評価

ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)
1.3
60年代当時のアートシーンなどについての資料を観ているとよく出てくる、ヒッピー崩れのアーティストが語る大言壮語な夢物語にしか感じない。
こういう精神世界を拡張するといった系の話は聞き飽きたし、当時は多くの人がチャレンジしていて全く珍しいものでもない。今になっても必死に話しているホドロフスキーは前時代的だ。
出演者が、ミックジャガー、ダリ、オーソンウェルズに自分の息子。
声をかけて集めたスタッフも、監督が直感で世界観を再現できると感じた人間に片っ端から声掛けしているだけで、映画の仕事はしたことがない人多数。

これらの情報だけで、どう考えてもマトモな映画になったとは考えにくい。
また、ホドロフスキー監督の過去作の断片を観る限りでは、DUNEも失敗作になっただろうとしか思えない。ある意味、未完成であったことが幸せだったのではないのだろうか。