製作中止となったホドロフスキーの『DUNE/砂の惑星』。
『風の谷のナウシカ』(1984)を観ることができる私たちにとって、ホドロフスキーとスタッフ達がみせる断片には、はじめ、それほど感銘を受けなかった。
しかし、ダリやD.R.ダーガーらが加わると、観客の想像力を大いに刺激する、異端のスペースオペラが顔を出す。
どこまで後発の作品にインスピレーションを与えたかは確かめようがないが、参加予定だったスタッフが数々の名作を産んだことは間違いない。
リンチの『デューン/砂の惑星』(1984)を「失敗作だった!!」と大喜びするホドロフスキーのクソジジイっぷりがおもろ。というか、こんなに陽気な人だったんか。