風神

ホドロフスキーのDUNEの風神のレビュー・感想・評価

ホドロフスキーのDUNE(2013年製作の映画)
3.2
ムービープラス放送分を録画して鑑賞。

ヴィルヌーブ版の放送時に
一緒にやってたので、ついでに鑑賞。
没になった作品を
製作者側が情熱を持って語る。
面白そうでしょ?って。

個人的に、難解だったヴィルヌーブ版の
イメージ補完か出来たのは良かった。
原作準拠なシーンが多いのかな。
トンボ型の乗り物もあったし。

実際に制作されることの無かった
ホドロフスキー版のドキュメンタリー。
これだけのスタッフを揃えて
役者として、ダリやミック・ジャガーが
出演予定で、音楽がピンクフロイド等。
ここまで、コンテも出来てるが
そこからの制作には膨大なお金が掛かる。
いろいろな制作会社に持ち込んだが
結果、作られなかった。

まぁ、わからなくも無い。
あの情熱とコンテの内容を見てて
この作品、時間どんくらいになるのかと
気にしていたら、制作会社の言う
90分に対して、20時間とか言ってるし。
ポールの受精シーンだけで
あんな尺使うとか、ありえないし。
作中、比較もされていた
「フラッシュ・ゴードン」的な
映像しか浮かんでこないし
ホドロフスキー作品が、何作か登場したが
制作会社側の言う、監督が問題ってのも
頷けるし。
ハリウッドは商業主義なので
前衛的なフランス映画とは
考え方も違う。

個人的に
大好きなギーガーのデザイン画が
見れたのは眼福。
ダリ先生のお話も、岡本太郎的で
面白かった。

あくまでも、
製作者側の意見のみの映画なので
鵜呑みには出来ないけど
この映画がもし出来たら観たいかと
言われれば、正直、どうでも良い。
3部作とかじゃなければ
出来ないだろうし
そこまで、観たいとは思わないと思う。

2023-191
風神

風神