No.2608
【監督だけが問題だった・・・】
映画ファンたちに望まれながらも、作られることのなかった映画があります。
例えば、キューブリック版「A.I.」
黒澤明版「雨あがる」
そして、惜しくも亡くなられた志村けんさん。
山田洋次監督の「キネマの神様」では、初めて主演を務められる予定でした。ただただ残念です。
心よりご冥福をお祈りします。
上記は、監督や演者さんの死去により、製作されなかったり、別の監督が制作した例ですが、
そういう事情とは別の理由で製作されなかった「映画史上最大の超大作」があります。
それが、ホドロフスキーの「DUNE」です。
もう、話だけ聞いてたら中二の妄想かと思うくらいの超絶的なスタッフ・キャストです。
サルバドール・ダリ、ミック・ジャガー、オーソン・ウェルズ出演!・・・。
音楽にピンク・フロイド!!
実際にキャスティングしていたのだから驚きです。
美術スタッフも凄い。
メビウスが絵コンテを描き、
あのギーガーがデザインを担当している。
実際のデザイン画を見たら、やっぱり実現してほしかったなぁ、と思ってしまいます。
人生のうちで、最もインスピレーションに溢れていて、体力・気力も充実していて、自分の思うようなスタッフ・キャストを集められていながら、
その制作を「監督が問題」という理由でハリウッドから「ストップ」させられてしまう悲劇・・。
ものづくりに携わっているかたなら、想像しただけで寿命が縮むような怖さです。
実際に作られていないのに、まるで見た気にさせられてしまう、ホドロフスキー監督の超人的なエネルギーに感服です。
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