おねぎ

パラダイス 希望のおねぎのネタバレレビュー・内容・結末

パラダイス 希望(2012年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

『パラダイス』3部作、セットで借りたものの想像以上の衝撃力で一気に観れず。笑

3部作目の『希望』。
1部作目『愛』で母親がケニアでバカンスしている間に娘がダイエット合宿を過ごす様子が描かれる。
1作目に引き続き、揺れる体脂肪、その圧倒的な存在感が人間の愚かしい部分をそのまま画面に体現するよう意図されているように思えた。
観てるだけで結構しんどい笑。どこが『パラダイス』なんだ。とんだ皮肉だよ。

ダイエット合宿来てるのにひたすらやる気のない子供達、お菓子盗み食いしたり逃走したり。思春期の気怠さも宛ら、周りの大人のいい加減さも見ていて辛い。
気持ち悪い。でも人間の欲望というか、包み隠さない正直さが面白い。
子供達のダイエット訓練の撮り方も面白い。前転やプールやスクワットや、彼らは真面目にやってるんだけど、どこか滑稽に見えてしまう。画面上での皮肉なのかな。
『幸せなら手を叩こう』の歌で腹(脂肪)叩いてるのにはだいぶ笑った。
歌い方もだいぶやる気ない。笑
エンディングにもなってるしナイス。笑

んーーーでも観た後の感想はもやもや。
3部作の締めくくりとしての終わり方が微妙だったなぁ。結局彼らは食べるんだよね。そりゃ人間だもの。何かの暗示なのかな。
あと10年経ってからもう1度観たい。
20代にはまだ早かったかもしれない。
おねぎ

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