10月のトウモロコシ畑はまるでナイフ。その畑の真ん中に傷だらけになったトムが走り込んだ時、脱け出せない農場の世界に巻き込まれていく。そんな映画です。（我ながら乱暴）
全体的にひどく文学的で、行間を読め！って感じなので、ヒヤヒヤドキドキと眠気の狭間で映画と戦いながら見て疲れた…
しかし、序盤からヒッチコック感剥き出しな緊迫感。不安を煽る暗さ。
閉塞感の中の連帯感。これは、すごい監督ですな。しかも主演までやっちゃうなんて！
わたし的には孤独で乱暴で、ギリギリというより既にアウトな兄さんに、同情を禁じ得ませんでした。日本映画にもこういう兄さんいるよ。
