濃厚な愛のカタチを描くグザヴィエ・ドラン監督。
ものすごく若いのに本当に監督としてのスキルはやばい。
ベテランの粋に入りますよね。
ただ、ストーリーが面白いかというと、毎回「うーーーん」となるのが彼の作品。
だけど、映画から溢れ出るクールさと、荒々しさと、情熱は新作が出る度に見たいと思わされます。
フランス映画だと思っていたけど、彼はカナダ出身なのでフランス語を話しているだけなんですね(笑)
だからフランス映画特有の違和感がない。
今回は初めてのサスペンスだけど、これが一番映画としてのクオリティが高かったと思います。
カメラ構図や、演技、演出全てがかなり上質な危うさを醸しだしてます。
映画というよりも、写真にして撮っておきたいような雰囲気の映画かも。
見て損はしませんが、すっきり感や「答え」を見つけたい人にはオススメをしない。