これだけSNSなど自分の考えが、大量生産、大量消費できるツールが存在感を増した時代だからこそ、より説得力を増すストーリー。
ミスリードに乗れば乗るほど説得力を増すというのは新鮮だな。
所詮記憶というのは主観でしかなく、事実というものも誰かの主観で語られるもの。
まるでホラー映画のように背筋の寒くなる話。自分がいつこうなっても不思議じゃないんですよね。
サラッと手のひらを返すところといい、ホント怖いのは「人間」だ。
中村監督らしい語り口で相変わらず見事なんですが、井上真央も綾野剛も良かったな。強いて言えば常連組の面々が少なめだったことかな。