Nappon

NOのNapponのレビュー・感想・評価

NO(2012年製作の映画)
3.7
実在したチリの独裁者、ピノチェト政権に対する国民投票をテーマにした社会派映画。実際に1988年10月5日に行われた投票までの27日間に渡るCMキャンペーンを描いている。

ロゴやキャッチフレーズも含め、かなり忠実に作られている。ドキュメンタリーに近い印象。


SI(YES)陣営が圧倒的に有利と思われる中、NO陣営の広告を担当することになったレミ。

これまでの独裁政権による抑圧から、自由に投票できることを知らず、報復を恐れている人々(ある地区の事前リサーチでは賛成19%、棄権76.2% )。
NO陣営のメンバーですら、無駄な抵抗ではないかと口にする状況。

そんな中、レミの案はただピノチェントの残虐さを伝えるのではなく、人々が求めている希望や未来に寄り添う形でのキャンペーン。
次第に周りの理解を得ることができ、ついに世論を動かしていく。

希望や未来に期待できるって大切。
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