ブタブタ

邪願霊のブタブタのレビュー・感想・評価

邪願霊(1988年製作の映画)
4.0
入手困難な作品がアマプラで見れるのに驚き。
今の目で見れば古いし怖くないって意見もそうだと思う。
しかしこの作品の価値は其れだけでは語れない。
『リング』『女優霊』の更にその前、Jホラーの潮流の始祖と言える作品。
オバケ〜𐭜¬´ཫ`)¬<ワッ|Σ(°д°ノ)ノヒィィっていうのでは無く後ろの方に何かがうっすらと居る「心霊写真」の怖さを映像に持ち込んだ小中千昭による【小中理論】
実在のアイドルのプロモーションという体裁のフェイクドキュメンタリー。
女性レポーター恭子とディレクター竹中直人のコンビを狂言回しにして次々と起こる怪奇現象。
竹中「風が吹いてきたな」
を合図にレポーター恭子が突然スイッチが入ったみたいに狂乱して霊を感知するシークエンスが怖い😱
アイドル加藤恵美が廃工場でのMV撮影中に霊に襲われ腕が有り得ない角度に曲がるのも『女優霊』の石橋けいの元ネタか。
撮影されたはずのない謎のビデオ映像+怪現象MVを編集した、POVと霊からの視点をミックスした実験的映像も、ホラーというよりパニック映画のカタストロフィシーンと化していてかなり斬新だと思う。
88年当時の新宿紀伊國屋の2階(エスカレーター上がった所)売り場はCDや音楽フロアだったのか。
それと西新宿のハルクとか映ってて懐かしい。
スタッフロール後の
水野晴郎の全く怖くない映画怪談。
竹中直人の悪ふざけ。
この2つが全く本編に関係ないのも怖い。
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