この映画の売りはたった一つしかない。
ロバート・デニーロとジョン・トラボルタの初共演が実現したことだ。
ボスニアで起きた軍事紛争に敵同士として加わっていたベンジャミンとエミール。
時が経ち隠遁生活を送るベンジャミンのもとに、エミールが鹿狩りのため出会う。
お互いボスニアに参加していたことを知るが、エミールの目的は鹿ではなくベンジャミンであった。
90分にも満たないがほとんどこの二人のみで展開し、山の中をひたすら追いかけっこの様相。
設定だけ見たらもっと面白くなるかと思ったが、案外盛り上がらない。
これは相手を殺すのではなく痛めつけるだけで、お互い歴戦の兵士のくせに詰めが甘いというか。
本音を言えばもうちょっと若い頃に共演しとくべきだったというのが感想。