ラブラドール

胸騒ぎの恋人のラブラドールのレビュー・感想・評価

胸騒ぎの恋人(2010年製作の映画)
2.7
スタイリッシュなラブストリー作品。フランス語のカナダ作品。
監督は撮影当時21才のグザヴィエ・ドラン。ゲイの役で出演もしています。
ドラン監督の作品は初めて鑑賞しました。

独特の世界感で色使い、カメラワーク、セリフやカットなどドラン監督の感性が溢れる作品です。
この作品が肌に合うかどうかは人によるような気がします。
設定やストーリーは良かったように感じましたが、演出が自分には合いませんでした。

自分には今ひとつ世界感がよく分かららず。雰囲気を味わうことはできましたが、彼のこだわりの演出の意図が読み取れませんでした。
彼の色々な作品を鑑賞することによって分かってくるのかも知れませんが。

ベッドシーンなどで使われる色使いにしても、何か意図があるのだと思いますが理由がよく分かりませんでした。
あと、ストーリーとは別にカットインされる恋愛に対するインタビュー映像なども、言っている事は理解はできますが、ストーリーとの関係が結びつかず。
インタビュー中にカメラが寄ったり引いたりする意図も何か理由があるのかも知れませんが、分かりませんでした。

作品中に用いられる曲もセンスを活かした選曲なのだとは思います。バッハの「無伴奏チェロ組曲」はシーンに合っていたように思いますが、それ以外はどうなのかよく分かりません。スロー映像にPOPな曲が合わせられていたり。
全体を通じて自分にとっては難しい作品でした(^^;)