コバヤシ

胸騒ぎの恋人のコバヤシのレビュー・感想・評価

胸騒ぎの恋人(2010年製作の映画)
4.6
ひいいいいいいいいいい恐い恐い
胸が騒いでしまって平常心を取り戻せません。

登場と共に「はいは〜い、僕ってば小悪魔でしょ〜。」と言わんばかりに無自覚に人々を翻弄するニコラ。
”小悪魔”なんてかわいいもので、林の中で争うマリーとフランシスを煙草を咥えながら傍観するその姿はもはや”悪魔”だった。

振り回されるマリーとフランシス。
2人の表情や仕草(特にフランシスの指先)は痛く見るに耐えない。
そして迎えるあのラスト、やめてくれー!!

片想いは甘酸っぱい?
ただ酸っぱいだけだ。いや、寧ろ苦い。
ドキュメンタリータッチのように人々が恋愛エピソードを披露する。
「はんっ、みんな胸騒がせやがって。チッ。」
と思っているのもそれまで。鑑賞後には私が誰よりも胸騒がせていた。
恐いよー恐いよー
ニコラが”悪魔”ならば、こんな映画を創ってしまうドランは”魔王”だ。
恐ろしい。最高。
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