Judy

胸騒ぎの恋人のJudyのネタバレレビュー・内容・結末

胸騒ぎの恋人(2010年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

いつもそうだけどドラン監督の映画は登場人物の振る舞いがリアル。自然なのに果てしなくドラマチックだと感じます。異性の友人同士だからこそ共有できる想いや嫉妬心、複雑な心境がすべて愛おしかった。ニコラの美しさには終始圧倒されて、主人公の二人の描写が多かった分最後の方はニコラがちょっと悪者にも見えたけどこの話においてずるい人は一人もいない。無意味なセックスで自らの真意を確認する彼らは美しくなかったけど汚らわしくもなかった、ただ恋する人に愛されたいと思ってただけなんですよね。今まで見た三角関係のストーリーの中で一番綺麗で、むしろハッピーエンドにさえ思えます。現代人のインタビューを挟むのもまた面白いと思いました。昔も今も変わっていない、愛は恋は恋愛はどの時代も熱く儚く奇跡的なものである。のでしょうね。誰も互いを傷付けたくないと思っているのかなと。自分に正直になることが他人を(大切な友人を)傷つける事になってしまうくらいなら、と、自らを犠牲にする姿が美しかったかも。一方で自分を守るための嘘やハッタリもちゃんとあって、それこそがリアルさを際立たせるものになっていたんでしょうね。音楽やファッションも良かったです。さすが。
Judy

Judy