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胸騒ぎの恋人のkyonのレビュー・感想・評価

胸騒ぎの恋人(2010年製作の映画)
5.0
金髪の美青年ニコラに一目惚れしたゲイのフランシスとストレートのマリー。

作中で語られるのはフランシスから観たニコラ、マリーから観たニコラ。だからかとってもふわっとした人物像で惹かれてしまう。
彫刻みたいな美青年に恋い焦がれる2人の男女。
どこか掴みにくい人って魅力的。

で間には色々な男女の恋愛観の挿入。

グザヴィエ・ドランの作品ってやっぱりあっという間に時間経つ。
感覚的に気持ち良い展開だからかな、眠くならないテンポ。

音楽で心情を表したり、60年代の要素を混ぜたり、全面赤、緑、青の場面を入れたり、ファッションもドランのセンスが際立つ。

意識して着る服ってちょっとサスペンスだな。

最後のフランシスとマリーを見てほっとする。
ハッピーエンドじゃないけれど、好きになっちゃう2人。
恋に落ちちゃったらしょうがないよね。
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