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それでも夜は明けるのMYのレビュー・感想・評価

それでも夜は明ける(2013年製作の映画)
5.0
講義でアメリカの歴史を学び、当時どのようなことが起きていたかを頭の中では理解していたが、それよりももっと辛い理不尽な現実が映画で描かれていた。
奴隷制度があった時代の中で、彼のように拉致されても再び自由黒人としての生活に戻れたのは数少ない例であって、生まれてから死ぬまでや拉致されてから死ぬまでプラットの暮らしていた農園に残されたパッツィー達のように奴隷として生きていく黒人が多かったのだろう。
作中の幾つもの黒人が道具のように扱われているシーンには心が痛んだ。奴隷制度が過去の話だとしても、この時から引き継がれている黒人に対する差別的な考えは現代でもなお残ってることは確かである。日本にいると人種差別について深く考える機会は少ないかもしれないが、この映画から学ぶべきことはたくさんある。
人権は平等に与えられるべきであるし、生まれた時から刷り込まれている考えた方が正しいとは限らない。一部の人が己を正当化するために、一部の人が己を正義であるとするために、犠牲になった人達の事を忘れては行けないと強く思った。
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