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それでも夜は明けるのちゃのレビュー・感想・評価

それでも夜は明ける(2013年製作の映画)
4.5

娯楽のために見る映画ではないとおもう。4.5の評価は、映画の出来自体の評価。あまりおすすめはしないし、パッケージの見た目に騙されてはいけない。
なぜかというと、鑑賞後、「観て良かった〜」という気持ちにはあまりならない。それは、つまらなかったという意味ではなくて、「世の中にはこんなに胸糞の悪い話しがあったんだな」と思ってしまうことから。

この映画のラスト、意図的に、主人公だけ助かればよかったの?と観客に疑問を持たせるように描かれているとおもう。
ただ単にハッピーエンドで終わってしまったら、奴隷制度自体の「胸糞の悪い話し」が忘れられてしまうから。この映画は、あくまでも主人公を軸として話しは展開するけれども、見るものに奴隷制度を忘れさせないようにするための構造になっていたのではないかなとおもう。

余談だけれど、調べてみると、アメリカには奴隷制度を扱った映画は3本ほどしかないらしい。とても意外。
ちゃ

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