このレビューはネタバレを含みます
目を背けたいほどの歴史がそこにある。
これは言葉に表せない。
作品としては救いがないわけではないが、当時の奴隷制度の犠牲となった人々にとっては救いなんてないだろう。
みんなそれぞれ人間なのだから。
自由黒人であるソロモンが次第に黒人奴隷のプラントとして変わり果てていく描写を、手紙への希望であらわす。
夜な夜な蝋燭の灯火の下、果実インクで書き綴った故郷への手紙を書くことを諦めたとき、彼の中でソロモンであることの尊厳が消えたのかもしれない。
プランター側も奴隷側も巧く描写されており、見ていて苦しかった。
まとまりの無い文章で申し訳ないがまとめられそうもないのでこのへんで。
一度は見てほしい。