ボインゴまちお

それでも夜は明けるのボインゴまちおのレビュー・感想・評価

それでも夜は明ける(2013年製作の映画)
3.0
【実話だからこそ怖い】

-注目ポイント👀-
①実話であること
②鞭打ち後の体
③ベネディクト•カンバーバッチ

①普通の家庭を持ち、幸せに暮らしていたソロモンが白人らの罠にはまり、黒人奴隷として支配されていく様子を描いた作品。まるで黒人に対する人権のない環境で日々虐げられる彼らに胸が苦しいが、数十年前に実際に起こった事件をモデルにしているようだ。

②鞭打ち後の体
黒人奴隷に対して日常的に差別行為が行われるが、痛々しい姿を画面から見てとれる。映画によってはグロテスクな描写として避ける作品もあるが、鞭打ちされた黒人の体に刻まれた傷跡は悲惨な歴史を私たちに訴えかける。

③奴隷を雇う白人側にベネディクト•カンバーバッチが出演する。奴隷を買う立場という点で非道だが、他の白人とは違った善人というイメージも与えてくる。何が善で何が悪か俳優たちの演技が迫真すぎて見失いそうになるが起きていることに目を背けてはいけない。

-感想✍️-
黒人奴隷にフォーカスしつつも、奴隷を雇う側の白人にもそれぞれ事情があり、彼らにとっての人の価値観が表れるので面白い。
綿花摘みをやらされていたが、ノルマのようなものがあり1人が230キロとか摘んでいるのが俄に信じがたい点その過酷さを感じた。

-気になった点🤔-
この手の作品はいくつか観てきたが、大体奴隷の悲惨さが描かれるだけで、残された家族の心情とかそっちも観たいと思った。