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それでも夜は明けるの346のネタバレレビュー・内容・結末

それでも夜は明ける(2013年製作の映画)
4.2

このレビューはネタバレを含みます

奴隷制度は、あってはならない制度だ。
今見れば、間違っているということは明白である。
しかし、1840年代では普通の事だった。バスは、その事にいち早く気づいていた。「一人の権利は、全員の権利だ」は、それを象徴する1つのセリフだ。また、「法は変わるが普遍の真理は変わらない」など彼は、人としての芯があったし、人に対する本質をしっかり見抜いていた。
しかし、そんな彼でさえも、世間に苦言を呈すことができないほど、奴隷制は根付いていた。
これは、今にも言えるのことなのかもしれない。「法」や「ルール」というのは、『絶対的正義』と捉えるられることが多い。しかし、その裏には誰かが利益を得るためのものもあるかもしれない。
常に、疑いの目をもてとは言わない。しかし、たまには俯瞰的に法やルールを見て見ることも大切だと思った。そして、おかしいと思えばたとえ、小さい声でもあげることは大切だ。
その声で、苦しんでいる人が少しでも楽になるならば…
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