えみ

それでも夜は明けるのえみのレビュー・感想・評価

それでも夜は明ける(2013年製作の映画)
4.0
原題は、12 years a slave 。12年間奴隷だった男の実話です。
黒人奴隷は、アメリカ南部の白人がアフリカの黒人を拉致して、奴隷として働かせたのが始まりですが、南北戦争時代のリンカーン大統領の奴隷解放宣言によりその奴隷制度が無くなりました。しかしそれは、アフリカからの輸入の禁止というものです。なので今度は、アメリカ国内での黒人拉致が始まりました。(具体的に言うと、アメリカ南部の白人が、北部の自由黒人を拉致するということ。)
その犠牲者の一人がこの映画に出てくるソロモンという人です。
ソロモンは、突然に拉致されるまで、中流階級の暮らしをしているバイオリン奏者で、もちろん読み書きも出来ます。なので、解放後に原作の本を書いてます。
なので、今の自分とほぼ同じ立場で、この映画を観てました。世の中の不条理さを感じるし、決して観ていて気持ちの良い映画ではありません。

最後らへんで、ソロモンの顔のアップのシーンが長回しであるのですが、そのシーンが全てを物語っていると感じました。日々の重労働や、むち打ちの刑に耐えなければならない苦しさ。ほんの少しの希望が、浮かんでは消え失せ、浮かんでは消え失せ...。5秒くらいかな?画面越しの私たちを見るシーンがあるんです。わたし、そのシーンは耐えられなかったです。なんにもあなたたちにしてあげられないよって思いました。

アメリカの闇の部分を、映画として残してくれてありがとうという気持ちと、色んな人が観なくてはならないという気持ちがあります。