ぱるむ

それでも夜は明けるのぱるむのレビュー・感想・評価

それでも夜は明ける(2013年製作の映画)
4.5
今観るべき映画かな、と。

奴隷制度、言葉では知っていたし、
なんとなく分かっている気になっていたけれど、
映像で見るとやっぱり惨すぎる。想像を超えて酷い。

黒人とか白人とか、一概には何も言えないけれど、
みんな潜在意識の中に、無意識に差別してしまう気持ちがあるのかと思うと、
むしろ白人を軽蔑したくなってしまう自分がいる。
それすらも良くないんだけど、
対人間で話さないとわからない事だらけだし、絶対なんてないし。

日本で生きているとそこまで感じる事はないけれど、
知っとかないといけない現実だと思った。
そりゃあ声、あげるよね。
無知こそ罪なのかな、と思ったり。

声が大きほうが正解。みたいなところもある事を
最近実感する事がいくつかあって
生まれた時からの刷り込みとか、無意識のうちの潜在意識とか
こんな長い歴史があって、今までも何度も声が上がっても今の現状で
そう簡単に変えられる事でもないだろうけど
バタフライ効果みたいに、少しでも、ちょっとづつでも、
自分の周りからでも変わっていければ、
いくつもの夜が明けるうちに、いつかは。

それでも夜は明ける。
何があっても、どんなに辛くても、明けて欲しくなくても、夜は明ける。
いつか人種とか関係なく、全ての人が美しい夜明けを迎えられますように。
ぱるむ

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