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マーク・ジェイコブス&ルイ・ヴィトン ~モード界の革命児~のとぽとぽのレビュー・感想・評価

3.0
素材・取材対象の良さから興味深かった。けどやっぱり映画じゃなく言っても向こうのテレビサイズ、でも東京は思った以上にでてきますよ。マークジェイコブスの唯一無二の才能とカリスマ性というより気取りの無さとあくまで自然体だけど妥協のない仕事姿、そして何より天才の閃きの瞬間を捉えようとしている。アイデアや創作のヒントが何かしら詰まっているよう。スタッフもモデルも死ぬほど大変そう、地獄だこりゃ。生半可な気持ちではできませんな。あっちの生活圏で生きてると気にならないのだろうけど、いかにもテレビ的な早口で捲し立てるナレーションが安っぽくて苦手。けどオンとオフを両方捉えているのは映画的な語り手好感。家族のように温かく働きやすそうな社風だなと思った、どの企業も建前ではそう言うけど。自分の美に近づきたくなるという点でいい刺激になるのは確か。表現への妥協の無さという点でも己の感性を磨かれそう。にしても流石ソフィア・コッポラ、ガーリーカルチャーの先駆者は無理なく自然とマークジェイコブスを語るし自身のファッションも気取らぬ(逆に気取ってるからこそ?)カジュアル。彼に心酔しているそうな。あとルイヴィトンのショーにはウェス・アンダーソン、アレクサンダー・ペイン、サルマ・ハエックとか。あと小説家フランシーン・プローズさん
「モデルは社員の前で平気で裸になる」だと!?下心じゃなく羨ましい~いや下心か
「中途半端じゃ石を投げつけられる」
「映画のプレミアよりずっと人が多い」
「誉め言葉は信じない」
車も家も所有しない彼の唯一の所有財産が絵画だ
「僕にとって夢と仕事は同義」「成功とは好きなことを続けられること」
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