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ウォルト・ディズニーの約束のkkbbrkのレビュー・感想・評価

4.2
『ウォルト・ディズニーの約束』(2013)
原題:Saving Mr. Banks

ウォルト・ディズニーは娘が愛読している児童文学「メリー・ポピンズ」の映画化を熱望し、原作者パメラ・トラバースに打診するが、トラバースは首を縦に振らない。やがてイギリスからハリウッドへやってきたトラバースは、映画の製作者たちが提案する脚本のアイデアをことごとく却下。なぜトラバースは「メリー・ポピンズ」を頑なに守ろうとするのか。その答えが、幼い頃の彼女と父親との関係にあると知ったディズニーは、映画化実現の最後のチャンスをかけ、トラバースにある約束をする。(映画.comより引用)

図らずもタイムリーな話題と共通する作品でした。

私はトラバース夫人の考え方に強く共感します。原作者がNGと言っていることは基本的にはやってはいけないし、どうしてもやりたいならそれを脚本家含め調整するのがプロデューサーの役割だと思っています。もしやる場合は原作を超えたり、原作が伝えたいことを増幅させる装置であるべきだと考えています。

この作品では若干前半のトラヴァース夫人が我儘に振る舞っているように見えるかもしれませんが、私としては至極当たり前であって、製作陣は原作を使用させてもらうので、原作の根幹となる価値観に共感できなかったりする場合は、原作を使わずオリジナル脚本にするべきだと思います。

もう1回メリー・ポピンズが見たくなってくる。最後劇場でトラバース夫人が泣く姿に私ももらい泣き。良い作品を見たものです。

2024-068
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